テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅
野田隆
読後の感想
ところどころ面白いと感じる部分はあったが、大半は著者の知識自慢といった内容の本でした。読み物として成立していません。
テツ未満の鉄道好きに捧ぐとあるけど、用語の説明などがほとんどなく、不親切な内容でした。読み手への配慮や想像力が欠けている文章が多いです。
時間などの表記は、縦書きだととても分かりにくいので多少の配慮があればなお良かったと思います。
読むと知識は身につくとは思いますが。
知識になるくだり
東京や大阪付近は古くから直流で電化され、この方式が地方へと延びていった。
しかし、コストなどの関係で、九州、北陸、東北、北海道の国鉄(現JR)は交流で電化されたため、その境界では、特殊な接続方式によって直流と交流の切り替えが行われている(P103)。
デッドセクションが茨城県内にいくつかある理由
石岡市に地磁気観測所があり、その近くで大量の直流電流を流すと地磁気データに影響を与えてしまうからである。
それゆえ、常磐線の藤代以北、JR水戸線の小田林以東、さらには最近できたつくばエクスプレスのみらい平以北が交流電化されているのだ。
さらに、近くの関東鉄道がいまだに電化されないでディーゼル路線なのも地磁気観測のせいだと理解して、大満足なのだ(P106)。