JRガゼットvol.252

タイトルは、雑誌名より、JRおよび交通界の現状を分析・解説する総合専門誌なのです。

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特集は「鉄道病院の運営」ですが、あんまり興味のある内容ではなく、一番面白かったのは、「鉄道歴史パーク in SAIJO」。
愛媛県西条市にあり、オープンは2007年11月。
0系新幹線の展示があり、なんと運転台にも乗れるみたい。
行きた~い。

あと、へぇと思った文章。
宮脇俊三さんの『時刻表昭和史』の「米坂線109列車」によると、ポツダム宣言受諾の日(1945年08月15日)、人々はめまいがするような真夏の日に、時が止まったように立ち尽くしていた。でもこんな日でも、汽車は正確に走っていた、と書いている(P056)。

こんなときでも汽車は走るのか。私は信じられない思いがしていた。けれども坂町行109列車は入ってきた…日本の汽車は時刻表通りに走っていたのである。

準天頂衛星(高仰角70度以上)の利用についてのお話(P058)。
GPS単独だと、誤差は10m程度、これが準天頂衛星を利用すると、誤差は1m程度になるらしい。
でも、必要??

最後に、未来っぽいなぁと思った記事。
自動改札の床に発電する仕組みを設けて、人が通るたびに発電できるようにという実験が、JR東日本の東京駅八重洲口北口改札で行われていた(もう終了)とのお話。

発電床は床上を歩行する時などに生じる振動のエネルギーを利用し、床内部に組み込まれた圧電素子(圧力・振動を電圧に変換する素子)によって発電を行うシステムで(後略)(P070)。

いやぁ、なんか近未来っぽい試みで素敵。
気になる発電量は、前回の実験(2006年10月16日から12月08日)では、最大で一人当たり約0.12W秒、一日当たり1万W秒(100W電球で100秒点灯)、ただ耐久性に難ありだったらしい。

今回の目標は、一日当たり最大で500KW(100W電球で約80分点灯)らしい。

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因
光文社
西林克彦

読後の感想
 文章は読めるけど意味が分からない、という理解不十分の原因について書かれた本です。
 平易な文章と例題がいくつか登場するので、読み進め易い本だと思います。
 いくつか、パターンを分けて解説してありますが、大きな原因の一つは既知のことがらが正確に読解することを阻害するといったものです。

印象的なくだり

実は論理的にいえば、様々な状況で法則が成立することは、その法則の「確からしさ」や「耐力」を増しはしても、「正しさ」を証明するものではありません。
適用された状況には必ず限りがありますし、未だ適用されていない状況は、原理的に必ず存在するからです。
また、帰納法についても同様です。
帰納はいくら数が多くても、必ず限りあるデータに依拠していますが、法則は「全ての……は……である」のように普遍的に言いきるかたちをとっており、そこには必ず論理的な飛躍がつきまとうからです。
法則を得る過程が論理的だから、法則が法則たり得るのではないのです。法則を得る過程は非論理的であっても、またはよくわからなくでもよいのです。
法則として重要なのは、導かれる過程の論理性(実はこれは求められないのですが)ではなく、それが導き出された状況以外のところでテストしたとき、「整合的」であるかどうかなのです。
テストの結果が予測と整合的でなければ、その法則は反証されます。
そして、逆にテストの結果と法則と整合的であれば、その法則は当面の耐力を示したことになり、維持されてよいことになります。
これが験証とよばれるものです(P193-194)。