イジメ、ダメ、ゼッタイ

タイトルは、BABYMETALの楽曲タイトルより抜粋。三人中二人のパートがスクリームとダンスという本格メタルユニット(バンドではない)。
知名度が不明なのですが、僕の周り(というかS君夫妻)ではかなりの知名度。
ちなみに我が家の車にはCDが積まれています(他はピタゴラスイッチとか偏っています

数年前に書いた日記を見返してみたら
「ブログを書いていない日は、後から振り返ってみると何にもない一日、つまり頑張っていない一日であると思うだろう。書いていないということは、何もないことを告白しているようなものだ」と書かれていました。

まぁ他人に書かれたら反論の余地もあろうかと思いますが
なんにせよ自分でそう書いている以上、なんとも言えないわけです。

そうそう、今日は短期的に見ると損ではあるけど
長期的に見たら非常に有用な決断をしてきました。
また、お仕事でしばらく帰りが遅くなりそうですが、それはそれ。

金沢観光の一日

東京からお友達のYさん、Tさん、B嬢が金沢に遊びに来てくれました。
集合はTさんの移動の関係上、朝6時40分金沢駅西口。

最初の予定は、朝食。
B嬢おすすめのお店は近江町市場にあるいきいき亭。
http://ohmicho-ichiba.com/portal/servlet/ohmicho.shop?tm=062159263&pShopCode=000128
公式URLが見つからないというステキなお店。
開店は7時で、ほぼ開店と同時にお店に着いたのに
カウンターに10席は既に6席が埋まっている状態でした。
幸運なことに4人分だけ席が空いており、待たずに座れました。

いきいき亭丼を食す、14種類のネタが売りらしい。
いくらの上に金箔が乗っており本日1回めの金箔。
語彙が貧弱なので美味しさを伝えられないのですが、美味でした。

食後は湯涌温泉に移動。
http://yuwaku.gr.jp/%E6%B9%AF%E6%B6%8C%E3%82%92%E6%84%89%E3%81%97%E3%82%82%E3%81%86/%E7%99%BD%E9%B7%BA%E3%81%AE%E6%B9%AF
行く途中、デザイン的に洗練されたかかしが数体立っており
Yさんのつぼだったご様子。釣り糸を垂れてるカカシや草刈機を持っているカカシなど。
温泉の紹介文がいつの間にか竹久夢二の話になっているのも
非常に趣深い温泉でした。
温泉の自動販売機が花咲くいろはだったり、釣り銭ドロに気をつける趣旨の文章が
非常に凝っていたりと、温泉以外でも楽しませる趣向がなされていたと思います。
個人的にはちょっと熱めでした。
あ、ここも到着時には駐車場がいっぱいだったのですが
偶然にもちょうど出て行くお客さんと入れ違いで、すぐに停められました、ラッキー。
休憩室でごろごろしている様子を写真に撮ってFBにアップしたり
安定のぐだぐだ感とコメントを付けられたり、自動販売機に興味を持たれたりと
何も生み出していない時間を楽しみました。

温泉の後は、特に予定にはなかったけど、たまたまB嬢が持っていた
ペットボトルが加賀棒茶だったので思いつきで竪町の野田屋さんへ。
http://www.nodayatea.jp/
開店時間が不明だったので、なんとなく10時頃に行ってみたら
ちょうどお店の方がのれんを出しているところでした、ラッキー。
ぜんざいとお抹茶をいただく、あずきの上に金箔、本日二回目。
洋菓子より和菓子派です。
ちなみに竪町自体はまだほとんどのお店が閉まっており
うら寂しい印象でしたが、明るい時間はどうなんでしょうね(あんまり行ったことない
時間もあったので新竪町にも行ってみましたが
早い時間であったこともありこちらもお店はほとんど閉まっていました・・・
B嬢がケータイを野田屋さんに忘れたので取りに帰りました。
その後フラフラと片町を歩き、スクランブル交差点のミスドが
セブン-イレブンに変わっているのを確認して、たてまちパーキングへ戻りました。

少しだけ時間があったので我が家周辺を案内し
(多分)本日のメインイベントである忍者寺こと妙立寺へ。
http://www.myouryuji.or.jp/index.html
駐車場は極楽寺。おばさまは安定の無愛想でした。
忍者寺は時間厳守らしく、時間通りかと思って行ったら
「あと20秒しか待てません」と言われたそうな。
寺って悠久の時間が流れているんじゃなかろうか・・・。
まぁ公式サイトの「お守り・お札」が相当期間準備中になっているんだけどね。
落とし穴や隠し階段、隠し扉や隠し部屋と
間取りをおこしてみたい衝動に駆られるステキな構造でした。
機能性重視でシステマチックなところがあり
某耳喇叭氏なんかはお好きなんでしょうね、きっと。

続いてランチへ。
http://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17008821/
安江町ジャルダン。
町家カフェです。全面漆喰が落ち着くお店。
市内で一番美味しい珈琲を出すお店なんじゃないかと(個人の感想です
そして、ドライカレーが思ったよりも辛かったです。
本日のメインイベント第二弾は読書会。
課題本は大屋先生の『自由か、そもなくば幸福か?』

「まぁW杯が始まったら何の疑問も持たず、青色の服着て、
「ネイマールがさ」なんて言っている人は幸福だよね」と言うお話(強引なまとめ
B嬢はここで帰宅(18時から表参道でアポがあるらしいので
過密スケジュールの合間を塗って遊びに来てくれてありがとう。

ランチ後、友人のTくんがいる森山の箔座へ。
http://www.hakuza.co.jp/
金箔を四万枚も使った茶室や、700回/分も叩く金箔の製造過程を見せてもらったり
金箔入りのお茶を頂いたりしました、本日三回目。
Tくんいわく、「金箔の職人よりも、その間に挟む紙を漉ける職人のほうが
少ない。いま五人しかいないので、その技術のほうが失われる可能性がある」
とのこと。Yさんがこの事実を危惧しておりました。
職場用に銀糸のコースターを購入。

食べてばっかりなので、腹ごなしにひがし茶屋街へ。
http://www.kanazawa-kankoukyoukai.gr.jp/spot_search/spot.php?sp_no=85
浅野川沿いの公共駐車場に待たずに入れました、ラッキー。
適度に散策、ひがし茶屋街みたり、主計町見たり
泉鏡花記念館(の入り口)を見たり、浅野川渡ったり。
そうそう、旧加州銀行の建物を見ましたが
この「加州」というのは加賀国の異称らしいです。カナダじゃありません。
いまはなくなってしまいましたが石川銀行の前身みたいですね(私信

というわけで、前日五反田で痛飲していたTさんも
そろそろお疲れだったので後は車で移動とあいなりました。
新しい裁判所の前を通ったり、兼六園・石川門、21世紀美術館、市民芸術村
海みらい図書館とフラフラしながら小松空港へ到着。

一日で回ったとは思えない充実度で
僕も帰ってバタンキューでした(死語
というわけで、遠くまでお越しいただいて感謝感謝でございました。
また遊びにきてね~。

どっとはらい。

『まずは1人で独立・起業!うまくいく人、いかない人』

読後の感想
この本って、起業したいけど自営業にするか法人にするか迷っていて、そもそもそこも決まっていないし、というか独立するかも決まっていない、という方向けに書かれています、という体の割には、それぞれの違いについての記載がやや不明瞭に感じました。
つまり、自ら本を読む層のターゲット層を狭く絞り込んでおきながら、その層の知りたいことに答えている雰囲気が感じられないのはちょっと残念なところでした。
実務的な内容としては、会計ソフトは絶対買え、とかウェブサイトから書式集がダウンロードできるなど、こっちは親切ではあるかと思います。

初めてのアコム的な。

印象的なくだり

私がコンサルに携わったときに、既に当初の事業計画数値と実績との差が大きく、事業展開も違ってきていて、乖離の説明がまったくできない状態の会社がありました。この会社は、追加出資ができないと資金繰りができずに破綻する状況でした。仕方がないので、ビジネスモデルの転換という筋書きにした改定事業計画書を作って出資予定者を回ったのです。
しかし、なぜビジネスモデルを変えるのですかというきつい質問が続出して、ついに追加の資金調達ができず破綻しました。私は結局1回もコンサルタントの報酬をもらうことすらできないで、コンサル失敗となったのです。
当初事業計画はまったく無視せざるを得ない状況にありましたが、よほど納得できる理由をつくることができない限り、事業計画の改定は無意味だということを学んだという意味では貴重な授業料になりました(P073)。

最初の事業計画書の重要性が痛いほど分かるエピソード。
曖昧に適当に決めた計画に、他人はお金を払うことは出来ないんだよなぁ。

20年位前に、会社の近所で高級な居酒屋というか、庶民的料亭というか、元割烹の板前さんが店を始めました。
味も店の雰囲気も、おやじさんも良くて、頻繁に足を運びたいのですが、個人では若干高い。そこで「この店は、会社で利用する客を主に考えていますか?」と聞いたら、そうだという言う。そこで「この味と雰囲気だったら、もうちょっと頑張って単価を下げて個人客相手にしたら繁盛間違いない」と言ったら、次回行ったときに、もうメニューが変わっていて、個人客相手のリーズナブルでおいしい店になっていました。
その後、そのお店に行く度に、「鏡味さんにはお世話になり、おかげさまで順調です」と感謝はされるのですが、予約しておかないと入れないもの困ったものです。
この例では、個人相手なら即時現金収入になりますから、売上の回収期間がゼロです。支払い条件を改善すると、仕入れも良いネタが入るようになり、お客も増えて事業も順調となるのです(P122)。

いわゆるキャッシュフロー改善のお話。
経営という観点からはとても教訓めいたお話なのです。

『ずるい!?なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』

青木高生

読後の感想
今まで自分が持っていたモヤモヤとした感覚、
そうそうタイトルのとおり、なんでだろうなぁと思っていたのを
きちんと言語化、概念化してくれた一冊です。

ステレオタイプなのでこう言った書き方は余り好きでないのですが
日本人はルールがお上から降ってくるのでそれを守るのに美学を感じるのに対して
欧米人はルールは自分が作るものなので、道理に合わないなら変えるし
そもそもルール作りから戦いが始まっている、と考えている、と。
そして、文中にある

ルールとプリンシプルの混同
ルール 行動が準拠すべき、または準拠することを要求されるプリンシプル
プリンシプル 理性や行動の基礎となる、基本的な真理・法律
つまり、ルールもプリンシプルの1つではありますが、
プリンシプルのほうがより根源的で、どんな場合でも変わらない
真理性を含んでいるのです。
ルールは「行動に関する規定」、プリンシプルは「行動に関する原則」とか
「自分の流儀」と訳したら良いでしょうか。
そうであれば、ルールが変わることに大きな問題はありませんが、
プリンシプルがコロコロ変わるようでは問題です(P031)。

のくだりは、単にルールを守るという概念をきちんと細分化して
それぞれに場合分けに当てはめられる分かりやすい説明でした。

最後に書かれた「ルールについて日本人が取るべき3つの行動」は
分かっているようでなかなか難しい行動指針です。
1.ルールの意味と目的を理解しておく
2.ルールが実情に合わなくなったら変更を提案する
3.ルールが必要なら、ルール作りを率先して行う

あと、各章にある「まとめ」を入れるところは
ビジネスマンが書いた本だなぁと見習おうと思いました。

印象的なくだり

日本の文化のことなんか知らないという人も、
日本史が苦手という人も、スポーツで技術や戦略を磨くのではなく、
ルールを自分に有利に変えるという姿勢をフェアではないと
感じるのはなぜでしょうか。
(中略)
それは、こうした相手の態度が美しく映らないからです(P028)。

そうそう、勝負とは無関係なのに美しくないと思ってしまうんですよね。

山下泰裕がそうだということではないのですが、優秀な選手だからといって、
ルールメーカーのトップとして達人であるとは限りません。
必要な能力や知見が、選手と運営組織のトップでは大いに違うのです。
チームスポーツの経験者なら、多少は組織運営に関する知識があるかもしれませんが、
個人競技になるとほとんどその経験はありませんし、財力となると
要求するほうが筋違いの話です。
したがって、会長や理事の席を得るには、アスリートを鍛えることとは別の
領域で、金メダルを取るのと同じくらいに周到で緻密な戦略が必要と
いうことになります(P057)。

見えないコスト

見えないコストの代表格は時間の浪費って書いたのは誰だったかな(挨拶

とにかく人は見れるコストばかり改善しようと
躍起になってるんだけど、本当は見えないものを改善しようと
するほうが大事だし、難しい。

時間の浪費で思い出すのは、野口悠紀雄先生の
「ものを探す時間」が最も時間の無駄、ということば。

物を探す時間に準じて、
「文字を書き写す時間」「リストから何かを探す時間」も
個人的には無駄だと強く感じています。

とある新聞記事で、日本が輸出しているのは
モノだけではなくシステムもたくさんある、と読みました。
例えばヤマト運輸の物流システム(ロジ)など。
最近見たのは日本の総務省と日本郵便が
ミャンマーにそのシステム整備を協力するという記事。
まだまだミャンマーには郵便番号すらなくて
全部手作業だし、正確性と迅速性に欠けるというもの。

ネットの普及によって「情報の伝達」のスピードは
爆発的に早まったとは思うのですが
肝心のモノのほうは、まだまだ改善の余地があろうかと思います。

見える無駄を五円、十円削るのももちろん大事だけど、それよりも
見えない無駄を探しましょう、ということ。