こんな本を読んでます、と言ったら

友人に
「エスキモーの少年が、アメリカに連れて来られて
独自の文花を失ったけど、アイデンティティの一部であった
父親の遺体を求める話」を読んでて面白い、みたいな話をしたら

ググらずに一発で書名を当てられた。

どちらかいうと稀覯本のたぐいだと思っていたけど
世間ってのはすごい人が多いんだなぁ。

ムーミンの日のつどいに行ってきました

ハードビスケットで有名な北陸製菓が主催する
ムーミンの日のつどいに行ってきました。

http://hokka.jp/blog/moomin/20150804-1628.php

トーベ・ヤンソンさんの誕生日が8月9日なので
それに合わせて8月8日に開催です。

で、行くまではなんで北陸製菓でやるんだろう?と
思っていましたが、ムーミンのビスケット等を扱っているんですね。
http://hokka-shop.jp/?mode=cate&cbid=1662238&csid=0

そしてなんとロバートコーヒーまで!
フィンランドで毎日のように飲んでいたロバートコーヒーを扱ってるなんてすばらしい。
https://fukudashigetaka.com/article/116796061.html

当日は猛暑。
司令が「駐車場四台くらいしかないらしい」という謎の情報を聞きつけてきて
かなり用心していったのですが、近隣の駐車場を借りきっていたようで、無事駐車。

一番面白かったのは体験型絵本。
大きな絵本が置いてあって、ページをめくるように
自分が移動しながら読み進めていくというもの。
絵本に穴が開いていたり、飛び出していたり(写真がないので伝わりにくい

用事があったので早々に退散したのですが
北陸製菓のCSR活動の一端に触れて大変有意義な時間でした。
こどもちゃん多かったし、楽しかったよ(暑かった

『読書をお金に換える技術』

『読書をお金に換える技術』
千田 琢哉

読後の感想
自己顕示欲がとってもお強い作家さん。
巻末には今まで書いた著作リストが並び、著者紹介では
「著者は本書で103冊目」とか入れているくらいの強烈な人。
で、内容はというと

行動に移せば何らかの結果が出る(P.086)。

いい、実にいい。投げっぱなしジャーマンです。

ポイントが大きくて読みやすいし、ページ上の余白も大きくて、
書き込む用の空白もたくさんある。
で、つまるところ割とスカスカなんですが、その辺は読者層考慮の結果でしょう。

 20年間増刷を繰り返してきたということは、様々な風雪に耐え抜いたということだ。根底に流れる本質は変わらないということだ。
 幸いなことに20年以上増刷を繰り返している本は、漫画化されていることも多い。
 ビジネス書のロングセラーをインターネットなどで調べて、あなたも本物のビジネス書を繰り返し読み、全身の細胞に刷り込んでおくことだ(P.73)。

たまに出てくる正論のほうがいいこと書いてある気がするのになぁ。
本書中で触れられているスティーブンRコヴィーは知っていたけど、
デニス・ウェイトリーやマーク・フィッシューの名前は初めて聞きました。
興味あり。

どちらかというと作家側としての経験談が面白くて、興味深く読めました。

大好きな作家の言葉があなたを支える(P.27)。

は、うなづくところ多数でしょう。

まぁ要するにいい本読んでもやらない人はやらんってことです(投げっぱなしジャーマン

印象的なくだり

  1冊の本を世に出すためには数多くのプロたちが関わっており、稼ぐために厳選された言葉が本に詰まっている。
 断言してもいいが、稼ぎたければビジネス書や自己啓発書を読むのが一番の近道だ。たいていは歴史や哲学の豆知識なども頻繁に登場するから、頭も良くなるのは間違いない。
 ちゃんと勉強すれば見えてくるが、自己啓発書には哲学や心理学をベースに書かれているものが多いのだ(P.33)。

 苦労話にではなく、自慢話にこそ注目するのだ。
 創業社長に限らず他人の自慢話を喜んで聞けるようになれば、あなたが成功する日も近い。
 自慢話を喜んで聞いてくれる人に、人とお金は殺到するからだ(P.56)。

 あなたも様々な著者プロフィールを自分なりに研究・分析しながら、最終的には自分自身のプロフィールを作成してみることだ。
 プロフィールを作成していくと、何も書くことがないと気づかされる。
 それは最初に誰もが経験することだ。
 何も書くことがないということは、あなたの現在のブランド力はゼロだということだ。
 まずこの現実を直視することからがブランディングのスタートである。
 何も書くことがなくても、あなたの名前が書ける。
 何も書くことがなくても、生年月日と出身地が書ける。
 何も書くことがなくても、未来完了形の夢なら書くことができる。
 冗談ではなく、人は自分が未来完了形で書いたプロフィール通りの人生を歩むのだ(P.63)。

 なぜその出版社は稼げているのかを、コンサルタントになった気分であなたなりに考えてみることだ。
 試しに30個の理由を考えてみよう。
 どんな幼稚な理由でも30個の理由を挙げるのは、あなたが本気にならないとできない(P.108)。

30個挙げられないのは、本木じゃないからですね。

 あなたがこれから稼ぎたいのであれば、身近で一番稼いでいる人が贔屓にしている著者を聞き出せばいい。
 人の思考を知るには贔屓の著者の作品を知るのが一番の近道なのだ。
 たとえそれが小説家や漫画家であっても、「いや、そういうジャンルではなくって⋯⋯」と口を滑らせてはいけない。
 本気で稼ぎたいなら黙って教えてもらった著者の作品をすべて読むことだ。
 その上で「全部読んじゃいました。すごく良かったです。よろしければ他に贔屓にしている著者もいますか」と上手に教えを乞うことだ(P.114)。

 まだ名もなく貧しい頃から本を読んで人生の予習をしておくと、上司や先輩の気持ちが痛いほどよくわかるのだ。
 だから私は新入社員の頃から同僚と群れて、上司や先輩、会社の愚痴で盛り上がった記憶は皆無だ。
 新入社員の頃から私の意識は完全にアンドリュー・カーネギーだったから、課長はもちろん、常務も私の愛する部下だったのだ(P.145)。

 

『あたりまえだけどなかなかできない 読書習慣のルール』

『あたりまえだけどなかなかできない 読書習慣のルール』
松本 幸夫

読後の感想
 「著述家」の著者が、読書を習慣にするために100個のルールを作り…って、そんなに守れるかって。
というよりも、このルールの中には「月に100冊読め」みたいな、どうかしているものも混じっているし、
まぁ本というよりエッセイ集みたいなもんです。
 ルール同士に相関関係もないので、どこから読み始めてもいいし、適当に読み飛ばしてもよし。
 但し、読書習慣をつけよう、と思っている人は読んではいけません。

 自己啓発の本はおそらく、「水飲み場に連れてくれる」までが主な役割です。
 「とっかかり」「きっかけ」がつかめたらそれでいいのです。何かのきっかけで、受け身の自分から積極的な自分に変わるものなのです。
 つまり、モチベーション向上のためにも、ずっと、いつでも読むことが欠かせません。悩みがある時、つらい時も同じでとにかく、本を手にしてヤル気を一定程度に保っておくことが大切です。
 そうなると、私たちは「モチベーションを上げる」本というのは、自分にとって誰の本なのか、どんなジャンルなのかを知っておく必要があります(P.114)。

一番響いた身も蓋もない記述。よくわかってらっしゃる。
ちなみに自分にとってのモチベーションを上げるための本は
野口悠紀雄先生と松本清張先生の本。
帰納法的にそうなるはずです、多分。

印象的なくだり

 1人の作家をたくさん読んでいきますと、当然「この著者はどんな人かな」という興味も出ます。中には、作品と著者は別という人もいますが、1人の著者で読み進めるには、やはり著者のバックグラウンドがわかりますと、作品の”理解度”は高くなるのです。
 私が著者のバックグラウンドでみるのは、”少年時代”です。必ずといっていいくらいに、後年を予想させるような”きっかけ”があったり、体験をしているものです(P.48)。

著者に興味を持つというのは確かにとてもいい方法だと思います。
ちなみに自分がよく気にしているのは「何歳のときに書いた本か」ということ。

 感想、反論、要約以外にも、あなたの思いつきはすべて本の余白に書き出します(P.61)。

いいことばをピックアップする時点で、「選択眼」が養えます。それを「書く」ことにより、さらにその考え方が”血肉化”して、本人の心深くに、くさびのようにうちこまれるのです。もちろん、声に出して読み上げてもいいのです。再度、自分の耳から入ることで、その考え方は心にとどまります(P.69)。

 外国語を上達させるための読書法があります。
 ある程度できる人なら、たとえば英語の原書を読みこなすと良いでしょう。
 ただ、「原書を読む」のは、やはり語学力向上には欠かせないとはいっても、そこまでの力がありませんと誰でもがスラスラというわけにはいかないでしょう。
 私が勧めますのは、「対訳本」です(P.152)。

まずは対訳本でもポチってみますか。

『仕事の効率が3倍UP! 整理・整頓4S仕事術 1日90分を節約する』

『仕事の効率が3倍UP! 整理・整頓4S仕事術 1日90分を節約する』
石谷 愼悟

読後の感想
会計や業務改善のコンサルタントが、仕事効率を上げるために4S(整理・整頓・清掃・清潔)を利用し、どのように改善するかについて書かれた本です。
実は、最初は整理整頓といってもモノのことだけかと思っていましたが、読み進めていくうちに仕事そのものの整理整頓について言及したり、一人ではなく組織での取り組む方法について書かれているなど、ただの掃除本ではありませんでした。

 仕事そのものの整理・整頓はそんな夢を現実にするための1つの考え方です。物理的な4S(整理、整頓、清掃、清潔)を仕事そのものに当てはめて取り組みましょう。
 ”仕事そのものの整理”とは、「顧客にとって価値のある仕事と価値のない仕事を区分して、価値のない仕事をやめること」です。自分達に必要か/必要でないかで判断するのではなく、顧客にとっての価値で仕事を区分して、価値のない仕事をやめます(P.170)。

「価値のない仕事をやめます」
言ってみたいなぁ。石谷⊿(いしたにさん、かっけ~(格好いい))

また、変化を嫌う組織には、

 過去に作った制度や仕組みは、作った時の環境に適応したものです。現在とは異なる環境に適応したものなのです。そして、これだけ環境の変化の激しい現代では、たとえ数日前の状況であっても、現在と同じとは言い切れません。そのような中で、今までのやり方に固執し続けていていいのでしょうか。良くはないでしょう(P.31)。

の言葉が響くでしょう。
自分も口癖のように「そんなやり方昭和じゃないんだから」とか言ったりしますが、
こちらのほうがスマートで聞く人に受け入れやすいでしょう。今度からこう言います。

ちなみに、細君からは

 机に置かれる黒いボールペンは1本です。なぜなら、人は一度に1本のボールペンしか使えないからです。予備が必要であればそれも1本です。今使っているボールペンが書けなくなり予備を使用し始めたとしても、その日のうちにそのボールペンを使い切ることはないでしょう。予備を使い始めてから次の予備を買いに行っても充分に間に合います(P.54)。

を指して、自分の筆箱にペン多すぎだと指摘されました。
いまは一種類に一本にしています…。
(いざ家族から指摘されると心が痛みました)

印象的なくだり

 整理・整頓の効果をしっかりと把握していくためには、生産性を単位時間(1日や1時間など)当たりにどれだけのアウトプットを作り出せたかということで測っていきます。違いは作業を中心に「各作業がどれくらいの時間でできたか」で考えるのではなく、時間を中心に「単位時間にどれくらいのアウトプットができたか」で考えていくところです。単純な逆数に思えますが少し違います。
 時間を中心に考えた場合、1日という時間の中にはいろいろなモノを探したり、問い合わせに対応したりする時間などは全て含まれます。そして、作業ではなくアウトプットを考えるので、修正作業をしてもアウトプットは増えないのです。
 ですから、時間を中心にした生産性で見ていけば、整理・整頓による効果がはっきりと見えてくるのです(P.20)。

 4S(整理・整頓・清掃・清潔)(P.37)
 整理:「いるモノ」と「いらないモノ」を分け、「いらないモノ」を捨てること
 整頓:「いるモノ」を使いやすいように置くこと
 清掃:身の回りのモノや場所を綺麗にし、いつでも使えるようにすること
 清潔:誰が見ても綺麗であり、綺麗な状態を保とうという気持ちにさせること 

実はみんな区別ついていないんだよね。

 例えば、『いらないモノ』と判断された書類などで本当に捨ててしまって問題ないか不安がある場合は、段ボール箱などに入れ、フタに封印をして半年間保管します。半年経ったときにその段ボール箱の封印が切られていなければ自動的にその書類は捨てるのです。この時には中身を見直さないことが重要です。期限切れのモノは何も考えずただ機械的に捨てるのです。そして、もし封印が切られていた場合は、取り出した書類が何なのか、何のために必要だったのかを確認し、『いるモノ』と『いらないモノ』の判断基準を見直します(P.43)。

 電子メールには大きく分けて2つの用途があります。1つ目は、自分自身へ何かの対応を指示あるいは依頼をするメールで、2つ目は、状況や情報を共有するために通知するメールがです(P.142)。

 見えないモノは管理・改善できないのです。
 そして、仕事が見えないかぎり”仕事そのものの整理”も”仕事そのものの整頓”もうまくいきません。ですからこれらを実現するためにはまず仕事そのものを見える化する必要があります。仕事そのものを見えるようにして、常に仕事が適切に行われていることを誰でも把握することができるようにすることができるようにすることが”仕事そのものの清潔”です(P.194)。