今年は本厄です

論理的にはあまり一貫していないのですが
私は(私個人としての)神の存在は信じていませんが、概念としての宗教は肯定するし
占いは信じていませんが、相性みたいなものはあるかなと思っています(あいさつ)

というわけで、今年は本厄なのです(唐突)

神の存在については前述のとおりですが、そもそも厄除けという名のもとに
「みんなこの年になると色々とあるよね」という統計学的な
心身の不調については割とうなづくところも多いのです。
健康な男性も40歳を過ぎれば、あちこち傷んでくるというものです。

最近は、「厄は本人だけじゃなくて、周りの人にも影響するから
あなたが信じないからといって厄払いに行かないと周りが迷惑する」などの
新説も登場し、いよいよ厄払いに行かないといけない包囲網が形成されつつあります。
(厄年という個人的なものが、なぜ血縁関係まで広がるかは疑問ですが)

というわけで、初穂料5000円で行ってまいりました。

(作成時間10分)

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
The Post

監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 リズ・ハンナ ジョシュ・シンガー
製作 エイミー・パスカル
スティーヴン・スピルバーグ
クリスティ・マコスコ・クリーガー
出演者
メリル・ストリープ
トム・ハンクス
サラ・ポールソン
ボブ・オデンカーク
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ヤヌス・カミンスキー
編集 マイケル・カーン

鑑賞後の感想
重い内容で面白かった、んですけどね。

あらすじを簡単に書くと、物語の舞台はワシントンポスト。
ワシントンD.C.の地方紙であるが、世界的影響力を与える「高級紙」の部類であり、
新聞の読者もアメリカ合衆国の高学歴層が大半である、という触れ込み。
社主はメリル・ストリープ演じるキャサリン・グラハム。
編集主幹はトム・ハンクス演じるベン・ブラッドリー。
アメリカのジャーナリストにおける政治家との関係性が分からないと登場人物の苦悩がよく分からないですね、正直言って。
社主のキャサリンと親しい友人である元国務長官のマクラマラの関係や、編集主幹のベン・ブラッドリーとJ・F・ケネディと関係など(ベンは大統領の別荘でもあるキャンプ・デービッドにも招かれる間柄だった様子)新聞社側の悩みが正直分からないので掲載するかしないかの段階が長すぎてちょっと間延びしてしました。

とどめのキャサリンのセリフ。
「祖父の会社ではない。夫の会社でもない。私の会社よ。」はメリル・ストリープしか言えない凄みです。

ほえ猛る声の組合

タイトルは、コナミのRPG幻想水滸伝シリーズのハルモニア神聖国のギルド名から抜粋。
登場人物クライブ(銃使い)が所属する、銃の秘技を持つ独立した勢力の組合です
荒々しい名前なのに組合というギャップがたまりません(本文とは関係ありません)

 

さて「必要は発明の母」とは良く言ったもので
問題に直面しないと解決策が思いつかないものです(あいさつ

進地君とやっているポッドキャストの中でも明言していますが
2019年は「減らそう残業、増やそう所得」を
モットーに行動しているのですが、なかなか減らないですね、残業。

自分の場合は主に「人に任せるのが下手」なのが原因で
かつ、課題で、かつ弱点なわけでして
そこまで分かっているならなんとかしろや!という
ツッコミはごもっともなんです、ええ。

というわけで「人に任せるのが下手」なのを
もう少し構造的に分析してみると

a.「結果に対する期待度が高すぎるかも」
b.「忙しい=仕事していると思い込んでいる」
c.「自分ができることを客観的に分解できていないので
手順化して人に任せられていない、言語化できてない」
d.「仕事を頼む適切な相手がいない」

とまぁ、こんな感じでブレイクダウンしてみました。
私の心理的な部分に依存するのがaとbです。
今まではdも言い訳の一つにしていましたが
名実ともに依頼できる存在が出来てしまったので
dは解消されました(たぶん)

というわけで、実は本当の課題はcなのではないかと
ムムムと思っております(じゃあ対応しろよ)

c.「自分ができることを客観的に分解できていないので
手順化して人に任せられていない、言語化できてない」

構造の分解とか分析とかは割と好きなのに
なぜか自分の行動を分解することは不得意なんですよね、ええ(未解決

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『散歩する侵略者』

『散歩する侵略者』
監督 黒沢清
脚本 田中幸子
長澤まさみ
松田龍平
長谷川博己

鑑賞後の感想
数日間行方不明だった夫が戻ってきたら人格が変わっていた、というところから始まる日常系のホラーコメディです。
乗り移られた後は人格がまるっきり代わってしまい、日常の中にある非日常感が恐怖でした。
具体的には、概念を奪われた人はその概念を理解できなくなり、人が変わったようになってしまうのです。例えば、「家族」ってなんだろう、「愛」ってなんだろうという思春期にありがちな疑問って言い出し始めます。それを受けた周りの人は、「はぁ?」って感じ。このやりとりを見るとしみじみと「静かに狂う」という怖さを思いますね。
宇宙からの侵略者は、侵略する過程で様々な概念を奪い取っており、概念を奪うために相手と会話をしないといけないという謎ルールが、より恐怖感を増していました。

全体的な感想としては、元々部隊が原作のようで、会話劇で淡々と進むストーリーと、とんでもな映像が違和感ありまくりの世界観を醸し出しており、一回見ただけでも強烈な印象を受けるシーンが多いのが印象的でした。

松田龍平さんは別格として、垣松祐里さんの凶暴な演技は背筋が凍りそうでした、アクション担当で瞬殺です(色んな意味で)