少数者と貧困
先日アメリカの小売業を視察してきましたが、気づいた点の一つとして、
価格が書かれた紙(プライスカード)には、文字がほとんどなく数字ばかりだったことでした。
ウォルマートという安売りのスーパーに行くと、お客さん同士の会話には英語以外の言語もあり、他言語の国を実感してきました。
その際に思ったのは、標準言語以外の言葉を話す人は貧困に陥りやすいのではないか、ということです。
言語は他者との違いが分かりやすく現れ、しばしば教育の場に登場します。
カナダでは19世紀頃、先住民の子供に英語を強要したりしていましたし、ウェールズでは母語を話した子供に「罰」と書かれた札を掛けさせたりしていました。
日本にいたら「別の言葉を話す人々がいる」と意識することは余り多くないような気がします。
しかし、日本語だって世界のから見れば少数派の言語でしょう。
そうなれば、いつ我々にも同じことが起こってもおかしくないような気はします。
どっとはらい