『スプートニクの恋人』

『スプートニクの恋人』
講談社
村上春樹

読後の感想
記号と象徴のちがいについての会話だけ妙に頭にこびりつきました。
ところで、一度目に読んだ時は、最後の部分については、結局現実なのか、空想(妄想)なのかはっきりしないなぁ、と感じていたのですが、二回目に読んでみると、むしろ最後(電話の部分)って必要なのかぁと感じるようになりました。
つまり、あってもなくてもいい部分かもしれないと感じたということは、極論すると、その部分を理解しなくても、作品として成立している、ということなのかぁと。

いまいち煮え切らない感想です。

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「『スプートニクの恋人』」への1件のフィードバック

  1. 僕もちょうどこの前まで読んでました。
    最後は無理やりくっつけた感があって、かなりサラッと読んでしまったんですが、やはり一読しただけじゃ気づかないところがありそうですね。もう一回読んでみようと思います。
    記号と象徴の説明はうまいなって思いましたね。さすが村上春樹。
    「あまりにもすんなりとすべてお説明する理由なり論理なりには必ず落とし穴がある」というのも印象的でした。

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