『男30代、悔いなく生きる約束事!―人生の先輩から35通の手紙』

男30代、悔いなく生きる約束事!―人生の先輩から35通の手紙
三笠書房
船井幸雄

読後の感想
せっかく分かりやすくていい本なのに響かないのは何故なんでしょう。
多くのいいことが、雑然と羅列されている感じを受けてしまいます。
もっと骨子が一本通るような文章だと良かったのですが。
内容についてはよくある話。別に30代に限ったことではありませんでした。

印象的なくだり

現状への不平不満や否定は、活力を生み出すことよりも、自己弁護や逃避につながり、周囲の人たちを不愉快にすることが多く、たまたま、それによって活力を生んだとしても、人生を上手に生きるうえで最も大きな条件である、他の人々からの応援を失うことになり、決して得策ではない。
何か問題が起こるたびに自己弁護する人がいるが、それは自分の無能を証明するだけである(P051)。

一人の人間の能力など知れたものだ。
また、人生も無限ではない。時間は限られてるし、会える人も限られている。
したがって、体験しようにもできないことがたくさんある。
それを補ってくれるのが読書である。読書によって、著者の学んだこと
体験したことを自分のものとすることができるからだ(P070)。

私は、すべての人の言動は、その人の立場ではすべて正しいと思っている。
したがって、なるべく多くの人の言動を、「あれも正しいのだ」と肯定し得るように努力するのが、人として生まれてきた以上、人生の挑戦目標であると考えている(P098)。

過去に読んだ同じ著者の本と感想
『早起きは自分を賢くする』 感想はコチラ

早起きは自分を賢くする

早起きは自分を賢くする
船井幸雄

読後の感想

 書いてある内容は平凡な早起きのための本という感じです。
あまり目新しいことや素晴らしい方法などは書かれていませんでした。
 それでもなお、この本がいい、といえる点は、「あの船井幸雄も言っている」と思えることでしょうか。
 それだけで説得力が増している気がします。

印象的なくだり

その強い意志を持つためには、具体的な目標がなければならない。
そうしなければ努力する方向が見えないからである。
と同時に、その決意には緊急性がなければならない、
それをぜひともやらなければならないという差し迫ったものがないと、決意を実践に移すことはなかなかできない(P144)。

(前略)つまり、早起きを長続きさせるコツの一つは、なぜ早く起きなければならないかという、起きるための明確な長期的目的を持つことだ(P145)。

このように三日坊主になってしまう原因は、いったい何だろう。
一つは、もともとその人がふだんの生活でも意志を持続できない性格だったということがある。つまり飽きっぽい性格だったことである。
第二は、その抱負を抱いたときに、それが実現可能であると、本心から確信していなかったということである。
つまり、単に理想として考えていただけで、本当にそうなるとは思っていなかったわけだ。
第三は、ぜひともやりたい、やってみたいという意志はあったのだが、途中で苦しさに負けて挫折したという場合である(P184)。