『佐々木かをりの手帳術』

佐々木かをりの手帳術
日本能率協会マネジメントセンター
佐々木かをり

読後の感想
 幸せな人生を送るために、手帳がどのように役に立つのか、という観点で書かれた本です。
手帳とは何か、という目的の部分ではなく、どのように使えばいいかという手段の部分が秀逸です。
特に決断の部分は、簡単に実行でき、なおかつ効果も大だと感じた。

印象的なくだり

幸せになるにはどうしたらいいか?
答えは、意外とカンタン。私は「幸せの方程式」というのを持っている。
非常にシンプルな方程式だ。
期待している行動=実際の自分の行動=ハッピー(P031)

行動することを自分と約束してみて、それを守るということを重ねていくことが、手帳を使ううえで、一番大切なことだからだ(P064)。

手帳に行動計画を書くということは、それを見ながら仕事をするということである。
何のために手帳に自分の行動計画を一元化して書くのかというと、それを常時見ていることでスムーズに計画どおりの行動ができるからだ(P075)。

どうしても理由があって今は決められない場合もあるだろう。
(中略)そんな場合は、「回答する日(決断する日)」を決めて、相手にその場で伝えるのがいい(P164)。

六分表というのは、一枚の紙に、六分刻みでメモリがついている紙で、(中略)結果を記入していく。
なぜ六分ごとかというと、そもそも、この方式は、米国のコンサルタントや弁護士が、毎日の業務を管理するために活用していたものだからだ。
たとえば、一時間六〇ドルのコンサルタントだとすると、彼らは一時間の一〇分の一ずつ請求してくる。
「佐々木からのメールを読むのに二分、資料を調べて返事のメールを書くのに一〇分、合計一二分使った」となると、その仕事をした一一時から一一時一二分までの六分表でいう二コマを「佐々木とのメール」などとして記録し、私に六〇ドルの一〇分の二、つまり一二ドルを請求するのだ。
(中略)もう少しいえば、「誰にも請求できないことに時間を使っていた場合は、仕事をしていたとみなさない」といった概念があるわけである(P184)。

素早く理解されるということは、当然、何度も説明しなくてよいので時間短縮になるし、シンプルメッセージであれば
正しく伝わる可能性も高い(P192)。

実践してみたこと
 本書で紹介されている一日の時間帯で区切られているリフィルは早速購入して使っています。

 ちなみに購入したのは、Bindexのリフィルno.301、1日計画表(263円)30枚入りです。

過去に読んだ類似の本と感想
『能率手帳の流儀』野口晴巳 感想はこちら
『システム手帳新入門!』舘神龍彦 感想はこちら
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『仕事で差がつく手帳の技術』長崎快宏 感想はこちら

「『佐々木かをりの手帳術』」への1件のフィードバック

  1.  なるほど。
     それはいい手段ですね。
     やはり、手帳を見る習慣と、実際に行動をするという自分への約束は大事ですね。それが出来なければ、自分が信頼できないですね。

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