誤報―新聞報道の死角
岩波書店
後藤文康
読後の感想
いまやほとんどの人は情報の多くを報道機関からのものに頼っている。その報道機関の情報が誤りだったら、と考えたら末恐ろしい。
この本には、新聞報道の「誤報」と「虚報」について書かれている。あせり、慣れ、勘違い、思い込み、パニックが誤報を生み、功名心が虚報を生む。
新聞報道は完全な真実ではないということを肝に銘じておかねばならない、信じすぎてはいけないということを再確認できる本でした。
旅する読書家、ふくだしげたかのログ。旅の記録と、読書の記録、あとはおまけです。
誤報―新聞報道の死角
岩波書店
後藤文康
読後の感想
いまやほとんどの人は情報の多くを報道機関からのものに頼っている。その報道機関の情報が誤りだったら、と考えたら末恐ろしい。
この本には、新聞報道の「誤報」と「虚報」について書かれている。あせり、慣れ、勘違い、思い込み、パニックが誤報を生み、功名心が虚報を生む。
新聞報道は完全な真実ではないということを肝に銘じておかねばならない、信じすぎてはいけないということを再確認できる本でした。
ドラゴン桜3巻
三田紀房
ISBN4-06-328948-6
明日から実践できそうな文章
論理的な文章を書く際のテクニックとしてこのような順で書くといい。
1.論文の具体的なテーマを明らかにし、結論を短く説明する。
2.なぜそのようなテーマを取り上げたのか、どのような問題があるのか問いかける。
3.そのテーマについての一般的な意見を説明する。
4.問いを検討し、自分の主張が一般的な意見とどう違うか、具体例を挙げつつ説明する。
5.要点を分かりやすくまとめる。
一文ごとをわかりやすくするテクニックは
短い文にして修飾語をあまり使わず、主語・述語の関係をはっきりさせる。
こそあど言葉をできるだけ使わずに説明する。
「だから」「なぜなら」「しかし」といった接続詞を利用して前後の文の関係を明らかにする(20限目)。
賭けに勝つ人嵌る人―ラスベガスと日本人
集英社
松井政就
読後の感想
賭けに勝つには、という理屈っぽいことが書いてあるのかと思いきや、最初は経験談で次は運の話が書かれている。経験談はちょっと自慢が多い印象。
ところが、第三部では打って変わって非常にいい文章が並ぶ。曰く、ギャンブルをしてはいけないタイプの人がかかれており、その指摘は非常に正しいと思った。
ギャンブルに対して紳士的な態度で臨んでおり、非常に好感が持てる。そして、残念なことに本書を読んだ後、無性にギャンブルがしたくなる。
刑務官
新潮社
坂本敏夫
読後の感想
一般的に刑務所の中のことって、語られることが多くないので、その意味では、貴重な情報を多く得られた。かつて関わらせてもらった事件についても触れられており、もっと早く読んでおけばよかったと後悔した。
著者が刑務官を勤めていたのは十年前のことなので、現在は本書のような運用をしているのかどうかは分からない。
著者のやるせない感情はとてもよく伝わってきた。
村上朝日堂はいほー!
新潮社
村上春樹
読後の感想
肩肘の凝らない、それでいて流し読みできず、読んだ後にちょっと考えるエッセイ集。昔に比べていまはこれでいいのか?→いやよくない→でもいいじゃないか、はいほー!ってのはクスリと笑えるけど、また考えさせられてしまう。
「青春と呼ばれる心的状況の終わりについて」は、読んでいて鳥肌が立ちました。僅か四ページでこれほど書けるなんて素晴らしい。
特に印象に残った文章は「ジム・モリソンのための「ソウル・キッチン」」より。
「死者を讃えることは心地好い。それが若くして死んだ死者だとすればなおさらである。死者は裏切らず、反撃もしない。歳もとらず、髪も薄くならず、腹も出ない。彼らはただ静かに完全に死んでいるだけである。もし仮にあなたが彼らの死について飽きて忘れてしまったとしても、べつに問題はない。」
ただ外国曲については、著者と同年代・同等の知識がないと辛いです。