強引に行動を変えていこう

 齢41にして、新しいことに挑戦するのは結構骨が折れる。
いつも知っているお店、食べたことのある料理、好きなジャンルの映画ばかり見てしまう。
40代になると冒険できなくなる。
「失敗したくない」から「挑戦できない」のだ。

なぜ失敗できないのか
 不思議なもので、年齢を重ねると他人から失敗したと思われるのがどんどん苦手になってきた。
理由は分からないが、おそらく仕事が管理職になり、それこそ失敗しないことを求められるようになってきたからではないだろうか、と思う。
普段から「失敗する」練習をしていないから、本番でも「失敗できない」のではないだろうか。
(ちなみにこの「○○する練習」という単語は、どんなことでも応用ができるマジックワードとしてよく使っています。
「嘘をつく練習」「お詫びの練習」など幅広く応用可能です)

意識的に、そして強引に行動を変える
 気持ちだけ「変えよう」と思うのは簡単ですが、なかなか行動が伴わないことが多いです。
気持ちだけ変えて行動が変わるようならば誰も苦労しないものです。
ならば、強引に行動自体を変えてしまいましょう。
手ごろなのは食べ物とお店でしょうか。
自分一人だと決して行かないようなお店であれば、誰かを誘って連れて行ってもらうのも手です。
但し、その場合は「行って失敗だった」場合は顔に出さないようにしましょう。



見ないジャンルの動画を見る
 これは本当に難しいです。
最近だと、ビッグデータで好みが完全に分析されつくしているので「自分の好きそうなジャンルの動画」しかレコメンドされません。
つまり、youtubeやnetflixのお勧めに従うと、永遠に自分の好きなジャンルしか見ないことになります。
かといって、検索ワードでは「自分の知っている単語」でしか検索できません。
googleでいうところの「I’m Feeling Lucky」のようなランダム検索があればいいのですが、今のところなさそうです。

食べないジャンルを食べてみる
 上述した通り、誰かに連れて行ってもらうのが一番手っ取り早いです。
私の場合は、細君に連れて行ってもらうパターンが多いです。
自分では絶対に入らないようなお店ばかり連れて行かれる気がします。
(それにしてもどこから見つけてくるのだろうか)

というわけで、強引に行動を変える方法を幾つか考えてみました。
でも変えてみても新しい世界が広がらなければすぐに戻しましょう。
色々試してみるのが目的ですから。

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大量のインプットこそがアプトプットを支える

最近若い部下に話したことです。

片手では数えきれない量の資料を与えて
「とりあえず、全ページ読みなさい。今は量を詰め込むこと」と指示しました。

「大量の資料を読ませる」というのは、納得できないという側面もあるだろうと考えて
次のような話しをしてから、読ませることにしました。

理解の体系は、大量の知識が頭の中で整理されることでできる、というお話です。



昨今は、当たり前ですがみんな効率よく全体を理解したいので
「全体図」だったり「目次」や「体系」などの理論をありがたがる風潮があるのかと思います。

確かに、「まとめ」サイトを見ればざっくり理解できるのは間違いありません。
私も忙しい時には、まとめサイトや書評サイトなどを読んで「分かった気」になることもあります。

サクッとキーワードだけ検索して、上位の数サイトだけ斜め読みして
会議に臨むことも珍しくありません(コラッ!

しかし、なんとなくの理解では、太刀打ちできない仕事も世の中には存在するのも事実なのです。

私はこれを「理解と経験の融合」と読んでいます。

経験だけも足りないし、理解だけしても経験しないといまいち実感が湧きません。

仕事の中でも中核になる部分については、小手先の技術や検索で対応して欲しくない、
理論もきちんと理解して経験を積んでほしいという意味を込めて話しをしました。

どっとはらい。

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『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスを作る方法』

 

『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスを作る方法』
中村あきら
朝日新聞出版

読後の感想
この手の本の中では、めったに言わないけどいい本です、これは。
特筆すべきは何かと言うと、少人数で運営するネットショップで成功する→社員30人くらいの組織にする→失敗して組織崩壊→また少人数で繰り返す、という稀に見る珍しい流れの本なのです。
つまり、普通の本が経験することを一周半しており経験値たっぷりなのです。

更に、苦労しているだけあって、本の中にあちこちに重みのある言葉が続きます。

友人のような関係性を従業員に望む若い経営者は多いと思う。
年功序列とか、学歴・経歴といった昔ながらの価値観に根差した、
上下関係や派閥などから自由になって、仕事がしたい、ビジネスをしたいと考える気持ちはぼくもよくわかる。
ただ、倒産の危機、訴訟問題、社員の給与保証など現実に危機に瀕してみてわかったのは、
窮屈でつまらないと思っていた、誰が望んでこんなふうにしたんだろうと
理解ができなかった日本の職業環境や仕事観は、法律や制度に最適化した結果でき来あがったものだということだった。
どんなに、自由や対等を望んでも、日本で仕事をする限り、
経営者と従業員の間には越えられない壁があり、それは「責任」という点で顕著に表れている(P.187)。

他の人がどれだけ、初期投資はするな、とか、人件費は掛け過ぎるな、と書いていても、
この人の書き振りほどは響かないと思います。それほどこの失敗の経験が大きい。

本を読んでいると、文章のあちこちに「分析」をすることの大事さがにじみ出ています。

印象的なくだり

あなたがもっとも優先したい「好きな場所に住んで収益を得る」=「場所にしばられないビジネス」とは、具体的には次のような状態のことだ。
①どこにいても業務ができる(たとえば旅行中でも受発注ができるなど)
②決められた出社日数がない(スタッフは少ないほどよい)
③仕事のために定期的に誰かに会いにいく必要がない(営業活動は不要が理想)

また「場所にしばられないビジネス」を考える際、決して選んではいけない条件は、以下のようなものである。
①人間関係に利益が依存するビジネス(対面ルート営業が必須な業態)
②リアルの場において収益がもたらされるビジネス(講演、イベント主催など)
③リアル店舗などのビジネス(レストランやカフェ)
④自分以外の雇用主が発生するビジネス(人材派遣業など)(P.019)。

10倍にするという思考はとても物事をシンプルにしてくれた。
アクセスを10倍にするか、成約率や客単価を10倍にするか、ぼくの作業時間を10倍にするか、作業する人を10倍にするか、そういったさまざまなものを10倍にすると考えるようになってようやく現実が見えてくる。10倍にできるものはそれほどないということい気づくのだ(P.040)。

メーカー直送するのも、在庫をもつのも卸値はほとんどの場合で同じだ。
在庫をもたないからといって卸値が高くなるわけではないのだ(P.064)。

1つのサイトをそのまままねしたら問題になるが、3つのサイトの各部分をそれぞれまねしたら、できあがった時には、まったく別のサイトになる(P.081)。

商品を選ぶ際に大切なのは、売り上げの方程式の「アクセス・成約率・客単価・リピート率」、このどれかが飛び抜けている可能性があるものを選ばなくてはならない。
この商品を扱うことで、アクセスが上がるか、客単価が上がるか、成約率が高まるのか、リピート率が上がりそうか…公式のいずれかの項にインパクトがあるものを選ぶ。
すべてのおいて、中途半端な商品が一番悪い。
どれか1つでも0点というものは論外だ(P.110)。

成功の事例は、多種多様だ。それはなぜかというと、経営者が自分でこれが成功要因だと語る場合に、自分のブランディングの上で語る場合があったり、実際には意識しないながらもそえを行っているケースが多いからだ。
(中略)
しかし、失敗事例は明確だ。それは、数字によって他人が分析できるからだ。
成功事例が、主観的で偶発的な要素が多いのに対して、失敗事例は客観的に事実を評価できる。ネットショップの失敗事例を調べると、ほとんどが以下の3つに集約される。
①人件費のかけ過ぎ
②広告費のかけ過ぎ
③在庫の数字把握、管理ができていない(P.159)。

今週捨てたもの(2019年9月2日から9月8日)

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今週捨てたもの(2019年8月26日から9月1日)

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