効果的に打ち水をするためには?

効果的に打ち水をするためには?

2019年もまだまだ暑いです。

地面の大半がアスファルトで覆われた日本では
気温が摂氏30度(以下全て摂氏)前後であったとしても
地表の温度は60度以上に達します。
いわゆるヒートアイランド現象です。

ところで、打ち水というものをご存じでしょうか?
路面や軒先、庭などに水を巻くことです。

原理としては、お風呂の後の扇風機と同じで
気化熱の作用で周囲の熱を奪い、熱が下がる作用です。
水の分子が地表にある熱を奪い、エネルギーに変えて
液体から気体に気化するというわけです。

環境省のモデルケースによると
表面温度(気温30度、風速0.5m/s)が60度の地表に打ち水をした場合
表面温度は60度から45度に下がるそうです。
そして結果として体感温度は1.5度程度涼しく感じられるとのこと。

駅や商業施設にあるドライミストも同様の原理で
霧状の水を噴射して、温度を下げています。

その打ち水を効果的に行うための条件もあったりします。
・気温の低い朝や夕方におこなうこと。
・日なたよりも日陰でおこなうこと。
・風の通り道の下でおこなうこと。

これらの条件を満たすと、同じ作業量でも
多くの涼しさを得ることができます。

打ち水をやるならば出来るだけ効果的に行いたいものです。

おちなし

どっとはらい。

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私にとって「旅をする」ことは、自分を見つめること

私にとって「旅をする」ことは、自分を見つめること

来週からタイのバンコクとミャンマーのヤンゴンに行くのですが
職場の人からは

・観光地も行かない
・いつも一人で行く
・安宿に泊まって何しているか分からない
・かえるのぬいぐるみを連れている

ということで、白眼視されています。
(ま、旅行とは別に普段の行動で白眼視されている可能性は高いです)

しかし、私にとって旅することは自分を見つめ直すことなのです。

一週間程度の海外だと
だいたいA6サイズメモ帳2冊くらい旅のメモがたまります。

食べたものの値段や、乗った鉄道の感想と一緒に
仕事の振り返りやアイデア、人生設計などについても
多くのメモを残しており、非日常の中で浮かぶことは
後々振り返ると、(自分で言うのもなんですが)結構いいこと書いてます。

基本的には
歩く→疲れる→お店に入って座る→メモを取る→歩く→
のエンドレスなので、多い時には数ページも
仕事のアイデアメモが続くほどです。

というわけで、どの国に行ってもやることは同じです。

・高い建物に登る
・電車に乗る
・大学の学食に行く
・海外から娘にエアメールを送る(最近喜んでくれなくなった)

どっとはらい。

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今週捨てたもの(2019年8月11日から8月17日)

今週捨てたもの。

農業は自動化されるか

農業は自動化されるか

農林水産省の統計によると、自営で農業をしている
いわゆる基幹的農業従事者の平均年齢は、2015年で
67歳です。これは「平均年齢」です。
20年前の1995年には59.6歳だったので
20年間で17歳平均があがる、つまりほぼ新規参入はない
ということが分かります。

今までの農業のやり方はでは端的に言って未来はありません。
平均年齢67歳の市場では、今後未来も先細りでしょう。

そんな中での問題解決策やはり機械化です。

特に手間がかかるのが米作りと言われています。
そんな手間がかかる作業を機械化する試みが行われています。
一つ目は整地作業をトラクターの代わりに
GPS付きブルドーザーを使うというものです。
これはICTブルドーザーと呼ばれるそうです。
このICTブルドーザーは3次元データをもとに高低差まで
入力できるので、位置情報を基に整地し、水平まで
保つことができるそうです。
もちろん盗難対策もバッチリです。

もう一つは給水管理です。
農林水産省が実証実験として福井県、岐阜県を選び
「多機能型自動給水栓」実験を始めました。
水路から水田の間にある給水栓に機械を取り付け
開閉や水位の測定などを、スマホを通じて行います。
「開く」を選択すると、水路のバルブが開いて水田に
水が流れ込む、というものです。
また常時水位も測定できるため、離れた所からも
水田の様子が分かり、わざわざ見に行かなくても対応できます。

全国米生産統計によると、10アール当たり水の管理に係る時間は
平均で2時間49分だそうです。
内訳は、田んぼの水の見回り、バルブの開閉、水路の修復など。

実証実験している多機能型自動給水栓の田んぼでは
この時間が約半分に圧縮されたそうです。

効率化を進めていくと工場に近くなっていきますが
手がかかる、自然相手、と不確定要素が多いジャンルだからこそ
情報化、仕組み化を進めていくべきではないかと思います。

どっとはらい。

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手を加える前提で作るということ

手を加える前提で作るということ

伊勢神宮は20年ごとに立て替えをしています。
これは神宮式年遷宮と呼ばれており、
定期的に行われる遷宮のことです。
つまり、20年に一度作って、古い方を壊す。
それによって、「伊勢神宮そのもの」が続いているのです。

これに対して、法隆寺は世界最古の木造建築物ですが
もちろん建築当時から全く手を加えていないわけではなく
長い年月を掛けてその都度小さな手を加えています。
つまり、全部は変えないものの少しだけ変えて
「法隆寺そのもの」が続いているのです。

どちらがよい良いか、という議論ではありません。
言いたいのは、どちらも「変わらないと継続できない」という
当たり前の原則と、
「続けるためには手を加えることを想定しないといけない」という
隠れた原則です。

都心に並ぶ高層ビルや新築のタワーマンションなど
伊勢神宮ほどの耐用年数は想定していないでしょうが
既に完成されているような作りになっています。
しかし、これらの建物に「手を加えること」を前提とした
作りがあるのだろうか、とモヤモヤ思っています。

どっとはらい。

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