『ほぼ日刊イトイ新聞の本』

『ほぼ日刊イトイ新聞の本』
講談社
糸井重里

読後の感想
友人の日記にちょくちょく登場してた「ほぼ日刊イトイ新聞」との文字。
見てみるとなかなか面白く、興味をもって本まで読んでしまいました。
アイデアを具体化し、形にするまでの物語は、後の成功を知っているにもかかわらずワクワクしながら読めました。この過程を知り、追体験するだけでも価値のあることですが、できれば自分も何かをカタチにしたいと考えるようにさせてくれた本です。

印象的なくだり
ぼくは以前から、マイナスカードを持った人と対等に付き合えないということの不自然さを感じていた。とても弱い立場にいる人には、誰もが妙に遠慮がちに接する。
マイナスカードを持った人の側も、変に居丈高になったり、過剰に善人を演じたりする。自分とは違う部分で他者に接する不自由な世界に入り込んでしまう。
もっとさりげない自然な形の関係があるのではないか。ぼくはこれまでそう思ってきたのだが、癌爺さんは、ありのままの関係を自然に取り結び、ありのままの意見を表現していたのである(P236)。

できるかぎり平らな関係で、おたがいの役割を分け合ったりするようなチームが理想だ。フラットなのに、マナーがあるというような関係がいいと思うのだが、そういう関係をつくっていくためには、きっと自分たちが何のためにしたいのかという「動機がしっかりしていること」がいちばん大切になってくる。これからに期待、ということだろうなぁ(P297)。

『下流社会 新たな階層集団の出現』

『下流社会 新たな階層集団の出現』
光文社
三浦展

読後の感想
目に見えない周囲の状況を説明しようとするその心意気はいいのだが、いまいち何が言いたいのか伝わってこない。若干数字をいじってみた印象から抜けきれないのは残念。
結論を前面に出して描いていればもっとわかりやすかったのになぁ。

印象的なくだり
たしかに、インターネットは遠く離れた地域と瞬時にコミュニケーションがとれ、広い世界を縮小したという意味で「世界の縮小」をもたらした。
しかし同時に、インターネットは、人間が実際に出会う他者の数をもしかすると減らす危険もあり、実際に歩き回る行動半径という意味でのリアルな世界を縮小させる面があることも否定できない。つまり、もともと狭い日常の世界がさらに縮小する危険もあるのだ(P260)。

『頭がいい人の習慣術―この行動・思考パターンを知れば、あなたは変わる!』

頭がいい人の習慣術―この行動・思考パターンを知れば、あなたは変わる!
河出書房新社
小泉十三

読後の感想
「頭がいい人の」という冠がつくと、途端に胡散臭く感じてしまうのは、きっと僕がそうでないからなんでしょうね、きっと。
 テクニック、小手先、その場しのぎ、とどれもこの本を表すには適切ではないような気がします。全部足してみればちょうどいいのかもしれません。

印象的なくだり
(前略)、人は、こんなことに気づく。
結論というのは、一本だけ生えている幹を抜きとるのではなく、多くの枝から一本の枝を選びとる「選択」なのだ、と。
じつは、この発想法は、「ロジックツリー」とよばれ、結論に行き詰まったときには、大きな助けになってくれる(P111)。

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』
光文社
山田真哉

読後の感想
いわずと知れたベストセラー。
普段生活で何となく感じていたことを会計という視点から見るとこうである、という直感の正当性を後付するような内容でした。
一時間ほどで読めてしまうので、とっかかりとしては適切かもしれないけど、あくまでもとっかかり用。
はっきり言ってタイトル勝ち。

印象的なくだり
ギャンブルの極意は、「勝っているときに席を立つ」ことだ(P131)。

(前略)、「ある特定の数字を定期的におさえること」、これが分析の極意であり、これができるかどうかが数字のセンスの有無につながっていくのである(P197)。

過去に読んだ類似の本と感想
『潰れないのはさおだけ屋だけじゃなかった』リテール経済研究会・三銃士編・著 感想はこちら

『朝10時までに仕事は片づける―モーニング・マネジメントのすすめ』

『朝10時までに仕事は片づける―モーニング・マネジメントのすすめ』
かんき出版
高井伸夫

読後の感想
早起きの効用、いいところを書いた本で、内容自体は同旨の本と大差はありません。
ただ文章は平易で読みやすく、簡潔です。
さすが『3分以内に話はまとめなさい』という本を書いているだけあります。
全体として、伝えたいことが多すぎるために早起きの効用が薄れてしまった感があります。
具体的な方法があれば、なおよかったですが。

印象的なくだり
口頭で指示するのと、書面にするのとでは、相手に与えるインパクトがまるで違うのです。
口頭でいわれ耳だけで聞いたこと、とかく忘れやすいし、正確に伝わらないことも多いものです。
それが書面だとはっきりと伝わる。そういうメリットがあります。
また、コピーで渡し原本を日誌として保存しておけば、「いつ、誰が、何を、どう指示したか」が記録として残ります。
記録があることは、言い訳がしにくくなる。
これだけでも部下の動きが違ってくるはずです。
(中略)一つ留意すべきことは、必ず返事をもらう形にしておくこと(P018)。

夜型の人とのつきあうコツは、別れた後にあります。
お礼を伝えるツールとしては、携帯、メール、手紙いろいろありますが、相手が夜型の人の場合、別れた直後にまず携帯を使うのが意外と有効です。
今日会って一番楽しかったことを思い出しながら一言お礼を言う-これは誰でもやっていると思います(P060)。

早起きの人を見つけて真似をするのもいい
その場合に注意すべきことは、外見を真似ることに重きを置くことです。
「なぜですか」とか「どんなメリットがありますか」などと聞いてはいけない。
聞くなら「どうやっているのですか」とあくまで具体的なことに絞り込むのです(P105)。

一つは「隠せない時代」になったということです。
なぜなら、これらの企業の不祥事が明るみにでるきっかけは内部告発だからです。
インターネットの時代は、企業がいくら秘密を隠そうとしても、知っている内部の人間が一人でもその気になれば、世界中にバラせる。
百パーセントの秘密保持は難しいということです(P154)。

過去に読んだ類似の本と感想
『早起きは自分を賢くする』船井幸雄 感想はこちら
『「朝がつらい」がなくなる本』梶村尚史 感想はこちら
『朝からシャキッと仕事ができる!2倍熟睡法』井上昌次郎 感想はこちら
『朝の知的生活術』現代情報工学研究会 感想はこちら

過去に読んだ同じ著者の本と感想
『3分以内に話はまとめなさい』感想はこちら