『下剋上の時代を生き抜く即戦力の磨き方』

『下剋上の時代を生き抜く即戦力の磨き方』
大前研一
PHPビジネス新書

読後の感想
 徹底して自分個人の力を信じて邁進、という考えの下書かれている本です。
 いま所属している国や会社がどうなろうと、自分の力で生きぬいていく能力を身につけなければならない、というのが骨子だと感じました。

 今のままではいけないと警鐘を促すという意味で、大変参考になりました。例えるなら後頭部から殴られたような印象でした。
 とくに、語学力(英語)、財務力・問題解決力が重要だと説かれており、早速行動を開始しました。

印象的なくだり
 エスカレーターがこれからもうまく動いてくれるかを気を揉む暇があるなら、隣の階段を全速力で駆け上がれる体力をつけるトレーニングを、一刻も早く始めることだ(P026)。
 スペシャリストやゼネラリストというのは、環境や前提条件がドラスティックに変わってしまったら、その能力は途端に使い物にならなくなってしまうということだ(P038)。

 必要とあらばそれまでの常識や、たとえ成功経験から学んだ知識であっても、あっさりアンラーン(学習し直す)して、そこからゼロ・ベースで仮説・検証を始められる勇気と柔軟さはすごい。
 これこそがどんな環境にも色あせないプロフェッショナルの証なのである(P041)。

 即戦力に必要な「三種の神器」。
 即戦力というのはあくまで、まったく新しい環境に放り込まれても、冷静に本質を見極め、正確な判断や意思決定のできる、プロフェッショナルのことなのだ(P047)。

 私自身は、語学力(英語) 、財務力、問題解決力の三つが鍵だと思っている(P048)。

株投資の原則
一、株の性格と常識を勉強する
 株の構造や、株式投資にはどんなリスクがあるかなどは、取引を始める前に、必ず正確に理解しておかなければならない。
 また、相場全体が上昇しているときは「インディックス株を買え、こういう下げ局面では目をつぶって運輸株だ、電力株だ、消費財大手だ」といったセオリーが投資にはあるから、そういうものも知識として、知っておく必要がある。
二、身近に株を一緒に勉強する仲間を作る
三、世界を観る(P085)。

 問題解決の第一歩は「問題がどこにあるのか」「なにが問題なのか」を、自分で見つけ出すことだ。
 それには少しでも疑問を感じたらとことん追及し、この問題の本質はどこにあるのか自分で自分に問うことを繰り返す「質問する力」(Inquisitive Mind)が不可欠だ。
 そして次は、なぜその問題が発生するかという原因に言及し、何をどうすればその原因を排除できるかという仮説を立てる。
 ここで重要なのは「なぜ」という問いかけに対し、「もしかしたらこうなるのではないか」という仮説を設定できるかどうかである。
 仮説を立てたら今度は、その仮説の検証だ。もちろん仮説は仮説にすぎないから、そのままそれが問題解決につながるとは限らない。
 仮説がうまくいかないとわかったら、そこで新たに仮説を立て直す。あるいは仮説を実行すると、そこで新たに問題がおこるかもしれない。
 そうしたらその問題の原因を探り、取り除く仮説を立てる。これを真の解決策にたどり着くまで、何度も繰り返すのだ。
 これが問題解決法(プロブレム・ソルビング・アプローチ)の基本である。
 つまり問題に直面したとき、その答えを知っているかどうかではなく、常にこういうプロセスで問題解決にあたれるのが、問題解決力があるということなのだ(P094)。

 思いつきを結論にするな(P096)。

 危機感がないから考えない
 危機感がなければ、考えようという気が起こらないし、考えないのだから、論理的思考や問題解決力が育つわけがないのである(P113)。
生活のなかでパターン化したほうがいいと思われることは、全部パターン化しておく(P132)。

 事実の裏づけがないことをいおうものなら、「それはお前の意見だ。そんなものは聞きたくない。事実に基づいた発言をしろ」と、途端に非難の礫が飛んでくるのも、マッキンゼー式会議の特徴だ(P148)。

 先が見えないからこそ、長期的な目標を持って、自分の人生を設計すること。
 とくに三十五歳を過ぎたら、いつまでに自分はこれをやるというように具体的な目標を掲げ、いまよりさらに高い次元に向かって努力することを、意識的かつ強制的にやらなければダメだ(P174)。

 日本には、教育によって国の秩序を維持してきた歴史がある。戦後の混乱期ですら、国土が無法地帯になることなく、国民が粛々と復興に励むことができたのは、まさしく明治以降の教育の賜物だ。
 だから、いまもし社会不安が増しつつあるというのなら、それは経済格差が原因というより、むしろ近年の教育に問題があると考えるべきだろう。
 ただし教育というのは漢方薬なので、効果が出るまである程度時間がかかる。その間は国民一人ひとりがセキュリティレベルを上げて乗り切るしかない(P190)。

いのちの食べ方(映画の話)

オーストリアの映画『いのちの食べ方』が10日から公開される(東京だけ)。名古屋は12月から。
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

 この映画ほとんど台詞がないらしく、ただ淡々と、動物たちが加工されて生命から食料に加工される様子が描かれている。
 人工授精で生まれた家畜に対し、機械が定期的に飼料を与え、ずっと工場の中で育てる。最後の屠殺の部分だけは、家畜が暴れるため、人間が手を下すことになるが、あとはほとんど人間は介在しない。
 最後に、内蔵や肉の部分など綺麗に分解され、加工されて、出来上がり、と、このようなオートメーション化された様子が描かれています。
 「食材のつくり方」に視点が置かれており、その観点から言うと、家畜はもはや動物ではなく食材なんだなぁとしみじみ。

 

 公式サイト内の予告の映像を見る限り、かなりグロテスクな映像が含まれているようです。絶対テレビでは(自主規制するから)放映できないので映画で見るしかありません。工場の中にも入れないだろうし。

 自分の食べているものが(厳密には日本に入ってきてそのままスーパーに並んでいるかどうかは不明だけど、外食産業ではほぼ確実に使われてます)、どうやって作られているか知りたい人は是非どうぞ。その代わり食べられなくなっても知りません。知らぬが仏とも。

 予告編をみた印象
 種付けをしようとして、メスに乗りかかろうとしたオスが、いまにも挿入…ってところで、人間に取り押さえられ、精子を抜き取られる。ちょっとかわいそう。公式サイトには「食欲の秋ロードショー」と銘打ってあるのだが、コレをみたあと肉が食べたくなるか、極めて疑問。

体重計測

条件
一、毎週月曜日起床してすぐ計測
一、前週比、前月比を出せるように
一、できるだけ適切な理想値を決める

体脂肪率は、14%から20%。その他は未決。

体重 53.9kg (前週比-0.5kg)
体脂肪率 14.5% (前週比+1.1%)
基礎代謝 1374 (前週比-13ポイント)
骨格筋率 35.3% (前週比-0.4%)

9万円の自転車買っちゃった

 構想一ヶ月、注文をしてから待つこと一週間。
 ついに我が家に自転車様がやってきました(敬称略せず)。

 購入したのはGIANTのESVAPE R2。
http://www.giant.co.jp/2007/lifestyle/urban-s/escape-r2.html

 車体価格自体は7万で納まる範囲内だけど、これにスピードメーターとか
ちょっといいライトとか、リヤライトとか付けるとあっという間に2万円の追加に。

 そもそも七月の終わりくらいに、「来年三十路を迎えるに当たってお腹のたるみを何とかしよう」と明確な目標を立ててから、三ヶ月。
最初の一ヶ月はウォーキングをしたり、本を読んだりと。
そして、読んだ本の中で自転車の本があって、その魅力にやられてしまいまして….

 そこからカタログのようなムック本を買い、自転車のフォルムを見ること(もちろん就寝時は枕の下に敷いて夢に出てくるようにして)一ヶ月。
最後の一ヶ月は、財布と相談しつつ、どれがいいかなぁと思い悩み、

 遂に、ついに、買ってしまいました。

 流し運転と称して軽く乗った感想
加速が全然違うので、坂道とか苦痛でない。
トップスピードが時速40キロ。
段差があってもフロントフォークで吸収されるので、手首への負担があんまりない。
ハヤイ。

お店のおじさんの話だと、高価な割には重量も軽く、大人の男なら簡単に持ち上げられるくらいなので盗難の被害が多いそうな。

というわけで

怖くて外に置けない(涙目

自転車から離れる際は、フレームとタイヤを、道路標識みたいな固定されたものに鍵をガチガチに絡めて、ドキドキです(小心者なので

ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊

ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊
中央公論新社
正高 信男

読後の感想
 「ひきこもり」と「ケータイ」を使う若者、一見反対に見えるけれど、成熟した大人になることを拒否しているという点では同じである、という内容の本。

 もともとサル学者の著者が、その観点から見た面白い切り口が新鮮です。特に母親の耐久消費財としてのわが子という観点は、驚きでした。

印象的なくだり
 そもそも耐久消費財とは、他人と差別化する機能を果たしてはじめて、所有する意味を持つという側面が見逃せない。大衆化した商品ではどうしようもない。
 では、「私だけ」のものとして自分を光り輝かせてくれる可能性を秘めた、エネルギーをつぎ込める対象は何かないかと周囲を見渡した時、見つけたものがある。それこそ、「わが子」なのだった(P52)。

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