あきらめに行こう 人魚の信者の舟で

タイトルは、P-MODELの楽曲「サイボーグ」の歌詞より抜粋(タイトルと本文は関係ありません)。

敬愛するおにーたま(おねぇさま?)の山崎真司さんの影響で読み始めた、Harvard Business Review” target=”_blank”>。

見かけるたびにちょこちょこと購入して読んでいたのですが、久々に衝撃的な記事に出会いました。最新号の2月号の特集、人を動かすリーダーシップからです。
自分も齢三十になり、ほんのちょっぴりですが人に頼られることが多くなった気がします。45ページや60ページからのくだりは気づきもしない大事なことを教えてくれました。感謝感謝。

『他人を許せないサル』

『他人を許せないサル』
講談社
正高信男

読後の感想
良く目にする行動を捉えて、○○という理由によると書いてありますが、根拠が薄弱で説得力に書ける印象です。軽い文章なので読みやすさは抜群なのですが、結局何が書いてあったのか、読後の徒労感も抜群です。講談社ブルーバックスなので、と信じたらひどい目に遭いました。蛭子能収さんのイラストが好きならどうぞ。

印象的なくだり

まだ「個人主義」という言葉が一般的でなかった次代に、夏目漱石は自己本位について、「私の個人主義」という講演を試みている。座談や講演の名手としても一目置かれていた漱石は、イギリス留学で自我意識を明確に自覚するようになる。それは「他の存在を尊敬すると同時に自分の存在を尊敬する」などの言葉で表現されている(P138-139)。

求めようとしている対象が本当に信頼できるクオリティなのか、クオリファイされるに値する人間なのかを知る手がかりがない状態で、いくらネットワークを広げたところで、日本人の利用法から見て地縁を広げたところで意味がない。それどころか、ガラクタ情報ばかりかもしれないし、思いもよらぬ損害を被る危険性もはらんでいる。
ぬるい関係、緩い関係
要するに、お見合いの相手を見つけるときに、ご近所の範囲では相手が足りないから、広く世界に求めますということになって候補者は多くなるわけだが、そのときに仲人してくれる人間が、日本の風習のようにいいことしか言わないようであれば、いくらフィリピンや中国へ行って嫁さんを連れてきたって、本質は変わらない。
その根底が変わりうる何かがない以上、SNSで付き合いを広げたとことで、ぬるい関係、緩い関係でしかありえない。なぜ緩いかというと、裏切られたときのリスクが高いからだ。そのリスクはますます高くなる。だって、直接顔をあわせていないのだから。裏切られたときのリスクが極めてハイリスクになるから、そのリスクを少しでも軽く防ぐにはどうしたらいいかというと、自分自身が最初から裏切られることを見越した上での付き合いしかできない。ぬるめの温泉につかっているような心地よさがあるのかもしれない(P146)。

同じ著者が書いた別の本と感想
『ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊』 感想はこちら

台湾旅行記九日目(2008年06月13日)

台湾旅行記九日目(2008年06月13日)

注意
ここでの記述は私個人が体験したこと・見たことを個人的につづったものです。
その光景は、偶々の出来事なのか、毎日の日常なのか、一観光客には判断がつきかねます。
もしもこれを元にして台湾旅行を計画するのであれば、必ず裏を取ることをオススメします。
また、文字に関しては出来るだけ繁体字を使うように心がけていますが、やむを得ず簡体字で書いている部分も多いです。

台湾旅行記
台湾旅行記一日目(2008年06月05日)
台湾旅行記二日目前半(2008年06月06日)
台湾旅行記二日目後半(2008年06月06日)
台湾旅行記三日目(2008年06月07日)
台湾旅行記四日目前半(2008年06月08日)
台湾旅行記四日目後半(2008年06月08日)
台湾旅行記五日目前半(2008年06月09日)
台湾旅行記五日目後半(2008年06月09日)
台湾旅行記六日目(2008年06月10日)
台湾旅行記七日目(2008年06月11日)
台湾旅行記八日目(2008年06月12日)

疲れがたまりすぎ。李さんの喫茶店に行こうと思ってたけど起きれず、残念。二度寝をしてしまい、朝食すら食べれずチェックアウト。昨晩ホテルで書いた絵葉書を投函。
台北駅から(国の旧字)光客運で桃園まで125TWD。バスは結構席が埋まっていて混雑してた。
空港の第二ターミナルで降りるべきだったのに、間違えて第一ターミナルで降りてしまった(停車場の順番が1→2だったらしい)。その代わり連絡列車に乗れたから結果オーライ。
skytrain(無人自動運転、5分間隔で運転)。

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まず空港に着いたらチェックインを先に済ませ、あとは空港内でぶらぶら。
バーガーキングとかスタバとか見慣れたお店がたくさん。
携帯電話を貸してくれたHさんにお土産購入。台北限定モノタンブラー。あとしおりとか絵葉書とかを購入。
あと書店で大前研一の中国語翻訳版を発見、すげぇ。ワールドワイドだなぁ。
空港のポストに料金表が書いてあって、airmailが13TWDと書いてあった。あれ?別のところで見たら10TWDだったんだけど・・・。今までのは全部10TWD分しか切手貼っていなかったのでちょっと凹む(結果、無事に到着しましたが)。
ご飯がまだだったので、鶏のご飯を食べる。150TWD。空港のお店は清潔だけどなんか素っ気ないなぁ。お店は「いらっしゃいませ」の大合唱でした。
出国手続き後、お使いであれやこれやのお店へ(ただ目当てのお店はなかった)。ちなみに自分用にはcrossの手帳用ペンが良さげだったのですが、予算に合わず残念ながら諦めました。デザインは気に入ったんだけどなぁ。最後にロシアのアイスを食べて、機内へ。

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疲れのせいか、機内ではほとんど寝てました。すやすや。
機内食はチキン。

無事帰国。
入国→荷物チェックもバックパック一つなので何の問題もなく通過。セントレアからまっすぐ帰宅しました。

帰りのミュースカイの中で、日本に初めてきたと思われる男の子が車窓からの風景にテンションあがりまくりで大興奮。家、道、車、建物などすべてが珍しいらしい。ほほえましくてなんだか笑顔になってしまいました(笑)。

おしまい

追記

旅行反省
01.持っていったけど使わなかったもの(使用頻度が思ったより低かったもの)
→nintendo DS 旅の会話帳
→電卓
→虫よけスプレー
→ハンドソープ
→コンビニの袋(現地調達可能でした

02.持っていけばよかったもの
→デジタルカメラの首下げストラップ

03.持っていってよかったもの(思ったよりも使用頻度が高かったもの)
→旅の指さし会話帳
→メモ帳と三色ボールペン
→耳掻き
→コンタクトレンズ

次の旅行の時には気をつけよう。にんにん。
長文読んでくれてありがとう。お疲れ様でした。

『情報の「目利き」になる!―メディア・リテラシーを高めるQ&A』

『情報の「目利き」になる!―メディア・リテラシーを高めるQ&A』
筑摩書房
日垣隆

読後の感想
自己顕示欲の塊みたいな文章は好みが分かれるかなと思いました。文章や読書については非常にストイックで、量が質を作るを自ら実践しているのが印象的です。ある意味自分の数歩先にあるとも感じました。誰にでもできるけど、大変だから誰もやらないことが書かれているので、やらない人からすると、物足りないかもしれません。理論よりも直感派です。いい教師ではありませんが、すばらしい反面教師ではあります。

印象的なくだり

いわゆる殺人は確率的には非常に低いのですが(1日3人くらいです、日本では)、しかし交通事故致死の可能性に対しても同じ覚悟がいるように私は感じています(1日に30人以上です)。子どもが車で轢き殺されたら、実際には「一般殺人」より世間の同情がずっと低いかといって、怒りや哀しみが軽いだろうととうてい私には思えません(P098)。

そもそも「考える」っていうのは、比較するということを大切な要素にもっています。そして「旅」というのは、もともと昔は「多比」とも書いていました。たくさん比べる、と考えてみてください(P177)。

諸先輩の良きノウハウはどんどん学び、かつ盗むべきですが、直面したテーマで「納得できない」ことが一つでもあったら、とことん調べる。それが基本中の基本だと思います(P186)。

ある本を読む。その本は、どのような点が優れているのか。そもそも、書かれている内容は事実なのか。どこがオリジナルで、その欠点は何か。読み手である自分にとって、応用できる視点や素材は何であり、次に何を読めばいいのか。これらを、現在の自分との距離を推し量りながら定位するのは、評価力です。もちろんその意味で読書は、文字通り「おのれを知る」仕事だと言えます。世界と自分との往復運動を自覚的に定位できなければ、「おのれを知る」努力は空回りになります(P205)。

検査結果

遅ればせながら検査結果が出ました。

勝訴(何に?

というわけで、MRI撮影による脳内はほとんど無くなり、ダメージも見られず、血液検査も全て正常値(コレステロール値がちょっとだけ低かったけど)、酸素飽和濃度も正常に回復しておりました。後遺症の心配もなし、というわけで、お薬もなくなりました~。

来月念のため、CTを取るだけであとは何にも必要ないそうです
いやいや、本当にご心配をおかけしました。