『スプートニクの恋人』

『スプートニクの恋人』
講談社
村上春樹

読後の感想
記号と象徴のちがいについての会話だけ妙に頭にこびりつきました。
ところで、一度目に読んだ時は、最後の部分については、結局現実なのか、空想(妄想)なのかはっきりしないなぁ、と感じていたのですが、二回目に読んでみると、むしろ最後(電話の部分)って必要なのかぁと感じるようになりました。
つまり、あってもなくてもいい部分かもしれないと感じたということは、極論すると、その部分を理解しなくても、作品として成立している、ということなのかぁと。

いまいち煮え切らない感想です。

過去に読んだ同じ作者の本と感想
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『必ず目標を実現する「鳥の目」手帳術』

『必ず目標を実現する「鳥の目」手帳術』
日本実業出版社
久恒啓一

読後の感想
 率直な感想としては「タイトル勝ち」だなと感じました。本の内容自体は平凡です。
 時間の使い方について、午前と午後の5-9時を有効に使う、というの記述がなかなか新鮮でした。

印象的なくだり
自分より優れた人と対等にわたりあう方法
まず大事な点は、そういう優れた人と仕事をして成果を上げるなら、「その人より早く着手すること」「より多くの時間を使うこと」です(P087)。

過去に読んだ類似の本と感想
『能率手帳の流儀』野口晴巳 感想はこちら
『システム手帳新入門!』舘神龍彦 感想はこちら
『一冊の手帳で夢は必ずかなう』熊谷正寿 感想はこちら
『仕事で差がつく手帳の技術』長崎快宏 感想はこちら
『佐々木かをりの手帳術』佐々木かをり 感想はこちら
『夢に日付を! ~夢実現の手帳術~』渡邉美樹 感想はこちら

『塀の中の懲りない面々』

塀の中の懲りない面々
文芸春秋
安部譲二

読後の感想
 タイトルは有名でしたが今までなかなか読む機会に恵まれない本でした。
 刑務所に入っている人たちは、もちろん社会の観点からは悪人に違いないのですが、描かれている人間臭さにつられて、ついつい笑ってしまいます。
 もう何十年も前の本ですが、その頃は任侠なんて言葉も生きていたんだなぁとしみじみ思いました。
 最後の章の「面会ぎらいの仕合せ」は涙が少しこぼれました。
 人間が更生していく瞬間というのは、本当に何気ない一言なんだなと、そして自分も、誰かの琴線に触れるような言葉を発したいなと感じました。

過去に読んだ類似の本と感想
『刑務官』坂本敏夫 感想はこちら

『ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則』

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
二見書房
デビッド・アレン

読後の感想
GTD(Getting Things Done)、何かを成し遂げる技術について書かれた本です。
この手の本は、若干胡散臭いと思っていたのですが、それは苦労しないといいものが手に入らない錯覚だったような気がします。
この本の一番のいい部分は、週次レビューに代表される「振り返り」の重視です。
逆に今ひとつだった部分は体系がないこと。メルマガの切り貼りの文章は、少し萎えます。
P204の図を本の初頭に差し込めばもっと理解が深まると思うのですが。

ちなみに自分は下の写真のように、縮小コピーをして手帳に挟んでます。何かを思いついたときにメモして、この通りにやってみると…まぁ、ちょっとは楽かも。主観的にはあんまり上手に活用できていませんが。

20080502GTDのワークフロー.jpg

印象的なくだり
行きたい場所に行くには、今いる場所がどこかを知らなければならない(P038)

本当にやるべきことをすっかり把握していない状態で、「優先順位」を定めることは、実は、自分が本当にやるべきことから逃げていることだったりするからだ(P056)。

毎週かならず「やるべきこと」をレビューする機会があるとわかっていれば、次の機会までまる1週間のあいだ、「やるべきこと」についてまったく考えなくてよい、という贅沢を味わうことができるのだ。
7日間のあいだ「幸せなバカ」になりきって、ただ「行動するのみ」という状態でいることができる(なんと生産的なことか!)(P068)。

(前略)私は「やるべきことはドアの前におく」ことを実践することにした。
どうしても職場に持っていかなくてはならないものがあったとき(それを忘れたらクビになってしまう!)、あなたはどうするだろう。
そう、ドアの前にそれをおくことだ。このやり方は単純だが、実に効果的だ(P085)。

どう見ても効率がいいとはいえないプロセスにしたがって仕事や生活をしている人がいかに多いか、最近、あきれることが多い。
ある時点でだれかが–当時はたぶんもっともな事情で–そのプロセスを作り出したのだろうが、その事情は今とはなっては存在しないからだ(P088)。

価値観を徹底させれば、こまごまとした規則は必要ない(P148)。
人間関係、あるいは仕事上での付き合いでのストレスの大半は、お互いの価値観がずれていることに気づかないことから生じる。
そしてこのズレは、実際に困った事態に直面するまで表面化することがないのが一般的だ。
新しいメンバーが次々と加わってくるにつれ、私たちのチームは共通の価値観を意識的に明らかにし、表現するようにしてきた(P149-150)。

計画を立てることがいちばん必要なときにかぎって、計画など立てている暇がないときである。
きちんと整理しなくてはいけないときにかぎって、わざわざ手を止めて整理などしていられない気分のときである。
(中略)その理由は、実際に時間やお金やエネルギーがあるときに、ふたたび大変な状況を予防するための準備の必要性、緊急性を感じないからなのだ(P159)。

仕事を遅らせ、組織のやる気をなくさせる最高の方法が、「長期的な」というラベルをプロジェクトにべたべたと貼り付けることだ。
このようなプロジェクトを設定すると、それに「(一応)手をつけた」ということだけで満足してしまい、なんだか半分完成させてような気分になる。
そして、困ったことに実際にそれを完成させる意欲がふきとんでしまうのだ(P190)。

『時間をもっと上手に使う201の知恵』

時間をもっと上手に使う201の知恵
アラン・アクセルロッド, ジム・ホルチェ, 宮本 喜一
日経BP社

読後の感想
ビジネスマンが片手間に書いたネタを切り貼りして書いたような本です。
翻訳も違和感を感じる文章で、ちょっと残念。

印象的なくだり
相手の責任を明らかに
率直に、しかしていねいな態度で話をしましょう。
その個人ではなく、問題点を指摘するのです(P078)。

日程の調整は会議の席上で
会議にはカレンダーを必ず持ち込みましょう(P090)。

過去に読んだ類似の本と感想
『一流の仕事術―仕事を極めるための100の法則』山崎武也 感想はこちら
『入社3年目までに勝負がつく77の法則』中谷彰宏 感想はこちら
『図解整理術』壺阪龍哉 感想はこちら